前の職場では土日を含めてあまり自由な時間がなかったのですが、転職して土日祝日はほぼ休める環境となりました。なので以前から興味があった家庭菜園でも始めてみようと思い、一足先に家庭菜園を始めていた知人に、おすすめの野菜を聞いてみた。
で、偶然にもその野菜の栽培体験を岸和田市のイベントとして行っていたので申し込んだ結果、家族みんなが喜んでくれる程の大満足となりました。
家庭菜園初心者におすすめの野菜は?
5年ほど家庭菜園を行っている知人に、
『こんど、初めて野菜作ってみようと思うけど、何がおすすめ?』
『できれば手間がかからない野菜が嬉しい』と聞いてみたところ、返ってきた答えは
『春に植えるなら・・・ジャガイモやな。ほとんどほったらかしで収穫できるで。』との事でした。
ほほー、ほったらかしとは魅力的やん♪
さらに 『岸和田市の農林水産課でじゃがいもの栽培・収穫体験ってのがあるで』と。
内容は、参加費1000円で、畑の1畝を貸してもらえて種芋や化成肥料も用意してもらえるというじゃないですか。
こわはまさに渡りに船ってやつですね。参加しない手はないですよね。
でも申し込めば必ず参加できるかといえば、そうじゃないんです。募集は30組で、申し込みが多数の場合は抽選になるんですね。
2018年の募集要項は岸和田市のHPで確認できます。
家庭菜園でのじゃがいもの作り方
2017年の岸和田市のじゃがいも栽培・収穫体験に申し込んで無事当選しました。
このイベントでは合計4回集まりがあるのですが、
第2回(4月) 芽かき、追肥、土寄せ、草抜き
第3回(5月) 土寄せ、草抜き
第4回(6月) 収穫、試食会
となっていて、2017年は全て土曜日開催でした。
そして結論からいうと、この4回の作業以外は一切なにもしてません。畑を見に行くこともしませんでした。(実際は隣の畑で別の野菜を栽培してたので、ついでに見ましたが、横を通り過ぎる際にチラっと見るだけで何もしてません)
4回目は収穫なので、【手間】といえば、3回だけです。しかも全て30分以内の作業です。
これだけで20kg近くのじゃがいもが収穫できるんですよ!?すごくないですか?
では第1回~第4回の内容を簡単に説明しますね。
畝(うね)は1組に1つ与えられ、大きさは約60cm×5m 程度です。そこに種いもとして頂いた【キタアカリ】と【メークイン】を7つずつ、計14個を均等に植えつけます。
最初に畝の真ん中に溝を作ります。で、そこに種芋を置いて植えるけるんですが、均等間隔で植える為のコツは、端から順番に植えていくのではなく、端から畝の上に種芋を一定の間隔(今回は約30cm)で並べていくと最後の方で間隔が狭くなったり、余ったりしますので全体を見ながら等間隔になるように調整します。
間隔が綺麗に整ったら種芋と種芋の間に元肥を施肥します。初心者の私としては種芋の直ぐ近くに元肥を入れたい気分ですが、種芋が直接触れるような施肥はダメなんですね。知りませんでした。
種芋を並べて、元肥を株間に撒いたら準備完了なので、あとは種芋と元肥に土を被せて溝を埋めましょう。
この植え付け作業が2月中旬のことです。
この時は仕事があって参加できませんでした。
この体験イベントはきしわだ生き活き農業応援団(ボランティア)でお世話してくださる方が沢山いますが、参加できなかった時に変わりに作業を行ってくれるわけではありません。
翌日畑に行ってみると雑草が綺麗になっている畝とそのままの畝があり、前日の作業を行ったか否かは一目瞭然でした。もちろん私の畝は雑草がいっぱいでした。
早速畑に入り、雑草を抜き、芽かきをします。
『芽かき』とは種芋から出た芽の本数を減らすことです。芽の本数が多ければ多いほどジャガイモの数は沢山とれますが、大きさが小ぶりな物ばかりになってしまいます、なので、1つの種芋から発育の良い2、3本を残してあとは引っこ抜きます。
そうすることで大きなジャガイモがとれるようになるんですね。
私は基本的に2本だけ残すようにしましたが、中には発育状態が良すぎて3本残したものもあります。
芽かきをした後は土寄せです。ジャガイモは実は【根】 ではなく、【茎】 が変化したものって知ってました?なので地上に出てこようとするんですね。で、土から出てきて日光にあたると緑色になって食べられなくなるので、土を被せるっていうのが【土寄せ】です。(ジャガイモが根じゃないってこのイベントで初めてしりました。)
暖かくなってくると雑草も成長する速度が速くなってきますね。前回から1ヶ月経てばもう雑草がいっぱいになってます。そんな雑草を片っ端から抜いて、綺麗になったところで土寄せです。
所々ジャガイモが土から顔を出してほんのり緑色になってますが、少しくらいなら土を被せれば元の色にもどるそうなので気にせず土寄せしていきます。
その間、ボランティアの方々がイベント用の畝から1株を試し掘りしてました。そこにはそれなりに大きくなった物とピンポン玉よりまだ小さいジャガイモが付いていました。こういうのを見せてもらうと確実に育っているんだという実感がわいてワクワクしてきますね。
6月上旬に梅雨入り宣言したので、収穫時の天気がずっと気になっていました。でも、ボランティアの方に聞くと『毎年6月中旬に収穫するけど、雨が降った事はない』らしいです。
今回もそんな心配をよそに晴天に恵まれた中での収穫となりました。
大きいものは女性の握りこぶし位の大きさです。わかりにくいですか?(^^;) 直径で10cm位はあったと思います。で、大小交えて20kg弱の収穫でした。
収穫体験の後、ボランティアの方たちが2週間前に掘り出したジャガイモを使ってポテトサラダ、ジャガバター、蒸しジャガ(?)を作ってくださり、収穫体験参加者みんなで美味しく頂きました。
キタアカリという品種はこのイベントで初めて知って、初めて食べたんですが、とても柔らかく甘みがあってメチャ旨なんですよ。いままでジャガイモを買うときは殆ど男爵でしたが、スーパーで両方見かけたらキタアカリを買いたいと思うくらいです。
最後に
このイベントは全4回で、最初の植え付けと最後の収穫以外は追肥と草抜き、土寄せで2回現地に行っただけです。
水遣りもしなくていいし、ほぼ放置状態でこんなに立派なジャガイモが収穫できるなんて、理想的な家庭菜園ですね。
しかも、1000円で1畝借してもらえて種芋(14個)や元肥も用意していただけるなんて参加しないと絶対損ですよ。
キタアカリは楽天で10kg2000円前後です。今回はキタアカリとメークインが合計20kg弱収穫できてるのでやっぱりお得です。
このイベントの第1回目にボランティアの方が参加者に聞いてましたが、約半数がリピーターでした。そりゃそうでしょうね。私も今後リピーターになります(^^)v
気になる方は1月のきしわだ広報を注視してくださいね。
下の2枚の写真が全収穫量です。計測したわけではありませんが、体感的に15kg以上だと思います。
収穫後は先ず乾燥させる。
収穫したら洗わず風通しの良い日陰で土が付いたまま乾燥させます。
もし収穫後すぐに洗ってしまったり、乾燥させずに段ボール箱などに入れると日持ちせず腐ってきますよ。注意してくださいね。
で、さっそく料理してたべてみました。
晩御飯にメークインとキタアカリの両方を使った肉じゃがを作りました。
めちゃくちゃ美味しいです。嫁さんも娘たちも絶賛してくれました。(^o^)
キタアカリは若干型崩れ気味なのは想定内ですが、めちゃくちゃ美味しいのは想定外でした。嬉しい誤算ってところですね。キタアカリを今まで食べたことがなく、でも大好きな男爵の品種改良品ということで期待はありましたが、何でしょうねぇ、自分で作ったからなのか、贔屓目になっていて最初から美味しいに違いないと自己暗示をかけているからなのか、ほんと美味しかったです。
みなさんも手がかからない【じゃがいも】つくってみてください。
あ、最後にひとつだけ。
じゃがいもは水はけが良い土じゃないとダメみたいです。ではでは